乗っCIAO!パワートレーニング編③

自身のFTPがわかったら、いよいよパワートレーニングの開始です。

まずは、目標設定から。

取りあえず、メジャーなレースであるMt富士ヒルクライムでシュミレーションして見ます。

目標値は90分(ブロンズリング)に設定します。

ヒルクライム計算機に必要な数値を入れるとこうなりました。

ヒルクライム計算機
ヒルクライム計算

表によると平均FTPは269W。

現在209Wなので、あと60Wあげる必要があります。

さて、FTPをあげるといっても、どうやってあげるのでしょう?

ピークスコーチンググループ代表のハンター・アレン氏によると、
ただ闇雲に高強度トレーニングを重ねても、効果的な結果は得られないと
言っています。
レベル6(アネロビック)~7(スプリント)のインターバルに耐えうる体を作るには
体内のミトコンドリアを増やす必要があるそうです。
そのために効果的なトレーニングはレベル4(LT)を中心に、レベル2(エンデュランス)
~5(VO2max)の有酸素運動らしい。

とりあえず、まずはFTPとVO2max)のベースアップの為の
メニューを考えてくれています。(ピークス中田氏作成)

これを冬場にしっかりとこなして、ベースとなる体をつくりましょう。

WU:15分
MS1:1×5分 VO2max (レベル5)
MS2:3×10分(FTPの90%、100%、105%) レスト5分 レベル4LT~SS(スイートスポット)
MS3:HIIT(高強度インターバルトレーニング) 3分全力、90秒イージー×3
クールダウン:10分

乗っCIAO!パワートレーニング編②

パワーメーターを手に入れたら、
いよいよFTPの計測です。

いやいや、まだ早い。
まずは、1ヶ月ほど、いつもと同じように走って
データを集めることが必要です
すると、いつもの練習で、どんな走り方をしているか?
目標に対して足らない練習は何か?などが
見えてきます。本格的なトレーニングを開始するのはそれからで
大丈夫です。
(ピークス・中田氏談)

1ヵ月後…。
待ちに待ったFTP計測です。
(FTP=1時間の最大平均パワー)

一般的な計測方法は、20分アップ後、5分間全力走、15分レスト、
20分全力走、15分クールダウンを行い、
この20分走の平均パワーの95%をFTPとみなすというもの。

他の方法として、過去のデータを使って近似値を求める事が
できます。

今回は、過去のデータから、近似値を求めてみる事にします。

データはミノウラ・ライブトレーニングと、
apple watch 室内自転車のデータから引用します。
ライブトレーニング

室内自転車

FTP

FTP=20分トレーニング時の平均パワー220W×95%=209W
心拍数も95%?の140にしてみました。

数値をエクセルシートに入れると、上記のパワートレーニングチャートが
出来上がります。

次回はこの表をもとに、トレーニングメニューを組んでいきます。

参考文献は、ピークスコーチンググループジャパンブログ
「さぁパワートレーニングを始めよう!」です。


エクセルシートはここから手に入ります。パワートレーニング

乗っCIAO!パワートレーニング編①

ローラー台を揃えたら、早速乗って練習開始!
でも、どうやって練習したらいいの?

そこで、今回は、パワートレーニングの始め方を
勉強していきたいと思います。

参考文献は、ピークスコーチンググループジャパンブログ
「さぁパワートレーニングを始めよう!」です。

パワートレーニングとは、パワーメーターを使い、ライダーが発揮する
パワーをもとに行うトレーニングのことです。

(ピークスコーチンググループ・中田尚志氏談)

パワートレーニングを始めるにはまず、パワーメーター、
サイクルコンピューター、データをダウンロードするソフトウエアが
必要です。

パワーメーターには大まかに、
ペダル式、クランク式、BB軸内蔵式、ホイール式があります。

クランクがDURAかULTEGRAだったら、パイオニアの
ペダリングモニターがお奨めです。(クランク式です)
このペダリングモニターはクランク別の温度特性についての補正データを
最初から書き込んでいるそうです。
つまり、温度学習のためのゼロ点校正が不要です。
(自転車屋さんに優しい

105の左クランクも発売されています。
(シングルタイプ・クランク長170mmのみ)

取り付けは、行きつけの自転車屋さんにお願いしましょう。
正しいセッティングが必要なので、素人の自己流は避けたほうが
良いでしょう。

 

乗っCIAO!!ロングライドの補給食(金メダリスト サー・クリス・ホイ編)

前回は、ロングライドの為の理想的な補給食の例を、タイミング別に考察しました。

今回は、北京オリンピックのスプリント、チームスプリント、ケイリンで
トリプルクラウン(3個の金メダル)を獲得し、またロンドンでは、
チームスプリント、ケイリンで連覇を達成、自転車競技での金メダル獲得数は
史上最多を誇り、ナイトの称号を与えられた、サー・クリス・ホイの
補給食に関する持論を、お届けします。

*Global Cycling Networkより

この動画の中で、クリス・ホイは栄養摂取のコツ、トップ5を紹介しています。

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乗っCIAO!!ロングライドの補給食・血糖値編

これから言うロングライドとは200kmとし、それを前提に、補給食を考察していきます。
前回は好奇心から、いきなりワールドクラスのプロの補給食を調べてみましたが、
つぎもやはり、レースを前提にしたベース作りのためのロングライドとその為の補給食を考えていきたいと思います。
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