乗っCIAO! 世界最速のクリンチャータイヤ

Pocket

世界最速のタイヤ(クリンチャー)はどれなのか?
前回紹介したコンチネンタルGPスーパーソニックなのか?はたまたモータースポーツの世界から挑戦状をたたきつけてきたピレリPZERO VELO TTなのか?
もちろん乗り手次第である事には変わりがないのですが、同一人物が選ぶ場合、どのタイヤが最速なのかは興味があるところです。
Bicycle Rolling Resistance(https://www.bicyclerollingresistance.com/)のテストにその答えがあると思い調べてみました。




Bicycle Rolling Resistanceのテストは
•ドラム直径77 cm。
•200 RPMのドラムスピード.18 mph / 29 km / hのスピードに変換されます。
•ダイヤモンドプレートのドラム表面。
•42.5 kgの負荷。
•ブチルチューブ。
•コンピュータによる測定。
•21.5-22.5℃/ 70-73°Fの温度を制御します。
で行われ、転がり抵抗をW数で示しています。(小さいほど抵抗値が低い)

最初のエントリーは最速ヒルクライムタイヤとして名をはせるコンチネンタルGPスーパーソニック(23-622)
結果は10.2W いきなりすごい記録が出ました!やはり世界最軽量タイヤが世界最速なのでしょうか?

次は、最近自転車用タイヤに約60年ぶりの復活を果たした名門ピレリのP-ZERO VELO TT コンチネンタルGPスーパーソニック同様耐パンクベルトを排して軽量化を図ったその名の通りTT用タイヤです。23Cで公称値165gは、実測値180g強のコンチネンタルGPスーパーソニックを上回る軽量さを誇ります。そして結果は・・・。10.2W!なんとコンチネンタルGPスーパーソニックと同数値がでました。
これはWチャンピオンの決定か!?

続いては私自身が自転車を買ったときから使用している、スペシャライズドのS-WORKS Turboタイヤです。世界チャンピオンのサガンや、ツールスプリント5勝のキッテルもスペシャライズドでした。過去にはトニ・マルティンやミハウ・クフャトコフスキらが世界選手権を手にしたタイヤがベースになっているタイヤです。テストはS-WORKS Turboタイヤの中でもコットンケーシングを組み合わせて出来上がった特別なタイヤTurbo Cottonタイヤで行われています。
結果は驚愕の10.1W(24-622)!前述の2つのタイヤより重いはずですが、転がり抵抗はTurbo Cottonが上回る結果となりました。
(ちなみに普通のTurboタイヤは13.4W)

これで世界最速タイヤは、スペシャライズドが言うようにS-Works Turbo Cottonタイヤに決定かというところでしたが、
コンチネンタルのTTタイヤを忘れていました。Grand Prix TT は、タイムトライアル用チューブラー Podium TT の流れを汲むタイヤです。 タイヤのトレッド面は完全なスリックタイヤとなっています。スーパーソニックと違うのは耐パンクベルトを備えている点で、25-622サイズで190gとこれも超軽量です。そして結果は・・・
驚異の9.9W 文句なしでクリンチャータイヤで世界最速タイヤの決定です!
これはチューブラーを合わせた全タイヤの中でも3位に位置する結果です。(1位VittoriaのCORSAのオープンチューブラー7.7W
2位も同VittoriaのCORSAチューブラー9.1W)

以上、クリンチャータイヤ世界最速決定戦でした!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。