2020年年末恒例のメンテナンスを実施。ついでにターマックコンプも少しだけいじってみました。
まず、今回のメンテ用にトルクレンチを購入。今までは小トルク用の簡易トルクレンチを使っていましたが、ついに導入する事となりました。
CYCLISTというブランドでしたが、BIKEHANDやWIGGLEにあるX-Toolsと中身は同じような製品です。差込角 6.35mm(1/4インチ) 2~24Nmでソケットセット付です。値段も5000円以下なので、エントリー用にはピッタリかと。
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さて、今回のメンテはまず、S-WORKSターマックのROTORクランクの脱着から。2018年10月に組んでから初めてのクランク回りの清掃です。
ROTORクランクの外し方はちょっとした手順があって、GCNの動画を見ながらおこないました。実は事故で壊れた旧S-WORKSで取り外したこともあって全くの初めてでは無いのですが、その時にシャフトがBBから抜けずに苦労した覚えがあります。
右クランクは簡単に外れましたが、やはりシャフト一体の左クランクがBB内で止まってしまい抜けません。中で止まっているので叩くことも出来なかったのですが、前回BB30のベアリング外し用に買った木製の棒が役に立ちました。BB内に突っ込んでプラスティックハンマーで叩くと簡単に抜けました。シャフトは綺麗な状態でしたがグリスが足りていないようでした。ついでに言うとBB内部もチェーンリングも綺麗でほとんど清掃いらずな状態で少し拍子抜けしました。
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ここまで、トルクレンチの出番は最後の右クランクボルトの締め込みだけ。しかもここは35-40Nmの締め付けトルクが必要で、MAX24Nmのトルクレンチではトルク不足です。仕方なく気持ち締め足して良しとします。あとはチェーンを外して清掃し、変速調整してS-WORKSメンテ完了です。
続いてターマックコンプに移ります。コンプの方はR7000のディレイラーのプーリーをR9100用に交換することにしました。R7000のプーリーはブッシュベアリングでR9100のほうは玉の入ったベアリングです。手で回した感じでは何故かブッシュベアリングのR7000のプーリーの方が良かったのはご愛敬か?耐久性や値段を考えるとブッシュベアリングのプーリーを早めに交換した方がいいのかもしれないし。実際セラミックスピード社製のビッグプーリーも使っていますが、実走ではR7000との違いはほとんど分かりません。(手で回したら違いは歴然ですが…)
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ご存知のように、R9100のプーリーには回転方向指定があります。R7000のほうはありません。9000DURA時代はテンションプーリーの歯先の六角形状で先が尖っていましたが、9100になってガイドプーリー同様の五角断面になりました。
また、R9100のガイドプーリーは歯が高くなりました。これによりシマノ以外のサードパーティ製のチェーンとの互換性は悪くなったようです。問題の変速性能ですが、メンテスタンド上でのチェックでは問題なかったです。あとは実走でどうか、またワイパーマンのクイックリンクとの相性はどうかも気になります。実は変速調整中に一度外れました!
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次はR7000 クランクの脱着清掃に移ります。ホローテックⅡの脱着メンテは今まで何度もやっているので問題なく進みましたが、今回はBBを交換してみました。今はアルテグラグレードのSM-BBR60ですが次も同グレードでいくことにしました。DURAにしなかったのはやはり耐久性の問題からです。実際2年間で1万キロ弱走りましたが、BBからの異音やゴリ感は皆無で交換の必要もなかったのかもしれませんが、気持ちをリフレッシュさせるために敢えて交換します。そんなに高価でもないしね?
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新しいBBにはあらかじめグリスが塗られていました。交換に必要なTL-FC25も同梱されていました。クランクシャフト他をグリスアップし、クランクを元に戻し、クランクボルトをトルクレンチで12Nmで締めて完了です。トルクレンチの使い心地ですが、トルク値に達してカクっとヘッドが折れるのですが、最初良くわからなかった。カチッという音がするらしいけどほとんど気付かなかったし。30Nm以上の高トルクが必要な個所はやはり安全上優先されるところなので、高トルク対応のトルクレンチも欲しいですね。あとはメンテスタンドが欲しくなりました。車体の左右を行ったり来たりするのに疲れたんで。
来年もこれで気持ちを新たに走れますね。
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